2026/01/06 16:06

認知症の人が見ている世界を知るということ

家族や親せきに認知症の方がいると、
「どうしてこんな行動をするんだろう?」
「さっき言ったことを、もう忘れてしまったの?」
そんな戸惑いを感じた経験がある人は多いと思います。

私自身もそうでした。
決して悪気があるわけではないと分かっていても、
どう接すればいいのか分からず、気持ちが追いつかない場面が何度もありました。

そんな過去を思い出しながら読んだのが、
『マンガでわかる 認知症の人が見ている世界』です。

「認知症の人の行動」には理由がある

この本の一番の特徴は、
認知症の人が どんな世界を見て、どう感じているのか
マンガで丁寧に描いているところ。

・なぜ不安そうにするのか
・なぜ同じ質問を繰り返すのか
・なぜ急に怒ったり、拒否したりするのか

それらは「困った行動」ではなく、
本人にとっては当たり前の世界の中で起きている反応だということが、
とても分かりやすく伝わってきます。

対応の仕方が変わると、関係も変わる

本を読んで強く感じたのは、
「正しく理解しよう」とするだけで、
接し方は大きく変わるということ。

間違いを指摘するのではなく、
不安を取り除く声かけをする。
行動を止めるのではなく、気持ちに寄り添う。

もしこの視点を、
もっと早く知っていれば――
あの時の関わり方も、違っていたかもしれません。

介護をしている人にも、これからの人にも

この本は、
・今まさに介護をしている人
・将来に備えて知っておきたい人
・過去の関わりを振り返りたい人

どんな立場の人にも、
**「理解するための入口」**を与えてくれる一冊だと思います。

専門書のような難しさはなく、マンガなので短時間でも読めるのに、
読後に残る気づきはとても大きいです。

認知症の人を「変えよう」とするのではなく、自分の見方を少し変える。
その大切さを、やさしく教えてくれる本でした。

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