2026/01/09 14:16

認知症の家族や親せきに接していると、
「どうして同じことを何度も聞くんだろう」「しっかりしてよ。。。」
「さっき説明したはずなのに…」「いったいどうしちゃったの?」
そんな戸惑いや、ついイライラしてしまう瞬間が誰にでもあると思います。
私自身もそうでした。
でも、この本を読んで気づかされたのは、問題は“理解力”ではなく、
“見えている世界そのものが違う”ということでした。
本書は、文章だけの解説ではなく、マンガを通して
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時間の感覚がズレる
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周囲の音や情報がうまく整理できない
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自分が責められているように感じてしまう
といった、認知症の人が体験している「内側の混乱」を視覚的に伝えてくれます。
読んでいるうちに、
「これは“わざと”じゃない」
「本人が一番、不安で困っているんだ」
と、自然と視点が変わっていくのを感じました。
「正そう」とする介護から、「寄り添う」介護へ
この本を読んで一番大きく変わったのは、対応の仕方です。
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間違いを訂正するより、気持ちを受け止める
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急かすより、安心できる言葉を選ぶ
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出来ないことより、出来ていることを見る
認知症の人を“元に戻そう”とするのではなく、
今その人が見ている世界に寄り添うことが、結果的にお互いを楽にする
そんなヒントが詰まっています。
介護をしている人、これから関わるすべての人へ
この本は、介護の専門書というよりも、
「人として認知症の方とどう関わるか」を教えてくれる一冊だと感じました。
・家族の介護をしている方
・これから親の将来が気になっている方
・医療・介護の現場で働く方
そして、「どう接すればいいのかわからない」と悩んでいるすべての人に、ぜひ読んでほしい本です。
認知症の人が見ている世界を知ることは、
相手を理解するだけでなく、自分自身の心を守ることにもつながるのだと感じました。